初の「艦載機」
今日(5/27)も晴天で、一日中お日様がさんさんとかがやいていました。すでに初夏の暑さを感じさせる一日で、キャビン内ではシャツ一で作業を行っていました。ただ、黄砂が降りている関係で、わずか10数km先の大橋すら霞むような視界で、舫を解いて外海に出てみようという気持ちはあまり起こらなかったようです。
実は、最初オーディオを設置した当時から構想はあったのですが、本日ようやく自作真空管アンプが初めてHyatori21に「着艦」しました。
この機体は、製作してから11年が経過するシングルユニバーサルアンプで、各種の動作点を変更できる機能と、ソケットアダプターによる異ピン配置管への対応がなされています。このアンプにより動作させた出力管の種類は・・・、6V6-GT、6F6メタル、6K6-GT、6L6-GB、6AQ5、6BQ5、6CW5、6AH4GT、6CK4、JAN1626、etc,etc・・・・・・。niftyフォーラムFJAZZ MES18において日本駄球協会の活動華やかなりし時期に、貴重なデータをもたらしてくれた、わたしにとっては重要な“財産”でもあります。
サイズが小さく収納場所に適合するのと、所要電力がインバーター電源の容量範囲なため、今回の起用となりました。出力管はロシア製6CA7/EL34を三極管接続で使用しています。出力は3W/ch前後です。
電源は、この目的のために適応するであろう機種をあちこち探し回って、画像の150W容量の機種を通販で調達しまた。他の多くの機種が矩形波、または擬似正弦波の出力波形仕様であるにもかかわらず、この機種は精密な正弦波が出力されるとの案内を信用して購入しましたが、案外それは大げさな宣伝ではなかったようです。
ボート上での真空管アンプの運用で、当初より様々な検討すべき問題、課題が予想されました。今回は、前述の本来は“陸上運用機”を起用して評価実験を行い、“次期艦載機”の開発に備える重要なミッションです。
1)電源電圧の精度、安定度の問題:
インバーター電源の電圧は正確か?、エンジン回転数の変化での電圧変動は?、動作点が狂って期待すべき性能に達しない、あるいは、定格を超える動作点に達して真空管や部品に悪影響を及ぼすのでは?また、エンジン回転数により、音質がコロコロ変わるなどということにもなりかねません。
この懸念は杞憂に終わりました。自宅のAC電源よりも100Vに近い電圧が出ています。エンジン回転数を2000~3000rpmに上げても変動はおおむねコンマ以下に収まっています。
2)インバーター電源よりのノイズの問題:
家庭電源と比較して混入するノイズの性質にどのような違いがあるのか?正確な評価はできませんでしたが、地上実験では、どういうわけかインバータ電源利用にてアンプ出力よりのノイズレベルは、家庭電源とほとんど同じ値が観測されました。これは意外でした。
3)アンプ本体と真空管による発熱の影響:
収納したスペースは天井の高さに制限がある上、球の頭上を重要な配線が走る実に際どい環境ですので、決して好ましい状態ではありません。今回はボート内配線を結束バンドで強制的に球から遠ざけて影響が少なくなるように場をしのぎましたが、アンプ本体の放熱に関してはなんら改善されないのは同じです。次期作では重要な検討課題です。
4)インバーター電源の発熱の問題:
約2時間の試用で体感温度50℃ぐらいの発熱があり、かろうじて手で触れるが、見過ごせない発熱量だと感じました。これから夏に向けて条件はさらに厳しくなりますので、放熱には注意せねばなりません。あるいは運用時間を制限するなどの対応がむしろ現実的かもしれません。次期作ではヒーター電源をDC12Vより直接供給する予定ですので、この問題は幾分緩和されるとおもいます。
5)DC12V供給源のレギュレーションについて:
今回は評価実験ということで、既存の電源供給口より動作させましたが、電源経路のヒューズボックス内に一部0.75sq径の配線が存在します。同じ回路を使用する扇風機がスイッチONでわずかに減速するのが確認されました。インバーターへの供給源は2.0sq径の線材を使った独立した回路を新設して、定常10A近い電流に備えることとします。
6)で音質はどうなの?:
現状のMDレシーバーのメインアンプ部と比較して、やはり低域が弱いようです。真空管シングルなるがゆえ十分締まった低域は望むべくもありませんが、それ以外は大きく劣る部分も感じず、自宅で聴いていた音色と同一線上の音質を醸しています。次期作では総合的に真空管アンプのメリットが上回る作品に仕上げることができれば、“艦載真空管アンプ”の意義は十分見い出せそうです。
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